看護・介護現場のTQM活動
QC7つ道具
QC7つ道具は、もともと製造業の品質管理において利用されていたツールです。主に品質のバラツキなどの数値・統計データを分析するために利用されています。QCの7つ道具は、数値データを元に現状を把握し、課題を視覚的に整理することによって、問題解決に向けた手がかりとするための手法です。医療TQMでも、問題を可視化する際に活用されています。
手法 | 説明 |
---|---|
特性要因図 | 品質要因を系統的に図解することで原因追及が容易になる |
ヒストグラム | データのバラツキの分布状態から工程の問題点を推察できる |
散布図 | 二つの要素の間に関係が存在するかどうかが判る |
パレート図 | 品質問題が複数ある場合、対策の重点方針を設定できる |
管理図 | 異常発生を未然に防ぐことが出来る |
層別 | 漠然としているデータ群が、層別によって特徴を現してくる |
チェックシート | チェックするだけの簡単な作業で必要なデータを集められる |
QC7つ道具は、問題の現象を図表に「見える化」することで改善のヒントを得る手法です。
因果関係を可視化するフィッシュボーン(魚の骨)
トラブルや解決すべき課題があった時、ただ漫然と頭の中で考えていても答えは見えてきません。因果関係を可視化し、起きた結果や課題の要因を突き詰めて考える。そんな思考を強くサポートするのがフィッシュボーン(魚の骨)・ダイヤグラムです。
フィッシュボーン図は別名、特性要因図とも呼ばれ、従来は工場の品質問題を分析するツールとして使われていました。最近では、米ゼネラル・エレクトリック社など多くの大企業が導入する経営改革手法「シックスシグマ」の分析ツールとしてもよく使われています。実際、GE社内でシックスシグマを導入した際の責任者も「フィッシュボーン図は『ロジックツリー』や『MECE』などといった他の思考ツールと比べても、因果関係が直感的に把握できるので使いやすい」と言われています。
医療機関へのTQM/QC活動の導入サポート
当事務所では、製造業で15年の品質管理や現場改善を実践してきたコンサルタントが、医療機関へのTQM/QC活動の導入をサポートします。TQM活動による医療事故防止、医療コスト削減のご相談は下記フォームよりお問合せください。